ウイルス対策ソフトを使っていて、なおかつ常に最新の状態を保っているのにもかかわらずウイルス感染してしまったというケースが最近多くなっています。
ウイルスバスターやカスペルスキー、ノートンといった超有名ソフトを入れておられた方は、このソフトを信じていたのに・・これよりも優秀なソフトを紹介して欲しいとおっしゃいます。
確かに対策ソフトごとに得意分野があるのは事実ですが、全体的に見ると上記で取り上げたようなメジャーなソフトはかなりの安定度をもっており、特定のソフトが突出しているわけではありません。
最新の対策ソフトでも検出できない事がある主な原因は新たに作り出されるウイルスの数が多すぎることにあります。
例えばウイルス発見件数の推移を見てみますと、新種のウイルス発見件数が1年間で1万種類を超えたのが1991年で、1995年頃まではあまり推移しませんでした。しかし1997年には13万種類と一気に急増し、その後は2004年まで同程度の数が毎年報告されました。 2005年から増加が加速し、その年は33万種類、2006年には97万種類、2007年には549万種類となっています。
実にこれまで20年間に登場した数のウイルスが2007年のわずか半年で生まれた計算になります。近年のウイルス出現数の異常さがうかがえます。
この統計では直近のデータは示されていませんでしたが、前年度の3倍以上で推移していくことが見込まれているようです。
これがウイルス対策ソフトに立ちはだかる現実です。かなり頑張っているのですが、やはり100%はあり得ません。
ウイルス対策ソフトは必須ですが、それだけで安心が保証されるわけではないことは念頭においておく必要があります。